堺市に無駄なハコモノは本当に多いのか?

昨日今日と、堺市議会では決算を集中的に審議する決算審査特別委員会が開かれています。今定例会も最後のヤマ場を迎えました。決算の審査が終わり閉会すればすぐに市長選挙という大変慌ただしい日程です。

昨日の委員会初日をはじめ、今定例会は本会議、各委員会ともに選挙直前ということもあってか政局に絡んだ質問が多かったように思います。

私は決算委員会での質問の出番はありませんが、先日の総務財政委員会で「都市経営における歳入と歳出のバランスについて」というテーマで質問を行いました。特に、なぜか選挙の争点として無理やり批判のやり玉に挙げられている感のあるハード整備(いわゆるハコモノ)について市長に質問しました。
当日偶然、ソレイユ堺会派の渕上猛志委員からも同様の質問があり、渕上委員は物理的な面を中心に、私は財政的な面から、堺市のハード整備の現状について聞くことになりました。

二人の質問を統合した結論から申しますと、堺市ハコモノは他市と比較しても多いわけではありません。

当局の答弁から判明した客観的な数字によれば、堺市の施設の「人口一人当たりの延べ床面積」は全国20政令市の中で16位(下から5番目)。「人口一人当たりの普通建設事業費」は同11位となっており、実際の建物の量も投資しているお金も決して多いわけではありません。むしろ地域によっては学校校舎や地域の集会施設が足りていないくらいです。

またその事業の内訳は、阪神高速大和川線や小中学校の耐震化や保育所整備などが大部分で、これらは絶対に必要な「社会インフラ」です。
築50年を超えていた旧市民会館にしても建て替えは不可避でしたし、そもそも竹山市長は400億円規模だった駅前雑居ビルへの移転案を、140億円の現地建替案に縮減したのがこれまでの経緯です。

このことは2期以上の議員なら全員理解していることだと思います。

以上からわかるように「堺市は借金を重ねて無駄なハコモノを乱立させている」というような批判は、事実を歪曲した悪質なデマです。

もちろん、実際に市民さんがどう感じてるかという視点は大切ですが、議会での議論は、ある程度情報も知識も持った議員同士の議論なのですから、「直感」とか「印象」で一方的に主観を述べるだけでは正しい結論や解決策は得られないと思います。

私もしっかりとした情報発信の必要性を改めて感じた次第です。