野村ともあき【非公式】ブログ|前堺市議会議員

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日本維新の会の分党について

日本維新の会の分党が衆目を集めています。
私が思ったより大きなニュースになっていて、昨日、今日と新聞各紙は一面で報じていますし、ネット上での議論なども活発なようです。


分党について世間の感想というか評価はどんなものなのかな〜とそれらを見渡したところ、賛否がわかれている、というより混沌とした印象で、どうにも腑に落ちない感覚にとらわれました。


恐らく、これは日本維新の会成立の背景や組織としてたどってきた経緯に起因するものであり、パッチワークのようにつぎはぎになった思想信条や政策面に対して、それぞれの立場からの批評が交錯しているためです。


日本維新の会は、国政を目指した橋下氏が2012年に立ち上げた政党です。別組織の体裁を採っていますが、設立時は地域政党である大阪維新の会とほぼ一体でした。そして大阪維新の会は、その構成議員の多くが元自民党の地方議員であり保守系の組織として一応のまとまりを見せていました。
ところが同年11月、虚を突いた形で衆議院解散があり、日本維新の会は候補者の選定を急ぐ中で、様々な立場の人物を候補者として取り込みます。すでに日本創新党が合流していたところへ太陽の党との合併が決まり、解散後は民主党みんなの党の離党組が現職、候補者を問わず雪崩を打って日本維新の会に参加しました。中には「え、この人が維新に行くの?」という方もおられました(個人の感想です)。
結果、日本維新の会衆院54議席という大躍進を果たしますが、一方で、思想信条、政策、党の理念に対する考え方、地方と国政という立場の違いなどが複雑に絡み合い二重三重にねじれたキメラのような組織に膨張します。


今回の分党への評価が定まらないのは、強硬な保守層である旧太陽系支持者が石原氏の行動を評価し、第三極支持層は野党再編に期待を寄せ、大阪維新の時からの維新支持者は原点回帰を歓迎する。さらにそれらとはズレた軸で、橋下氏個人を取り巻く熱烈な支持者とアンチが場外乱闘のような罵り合いを展開する。そんなカオスでシュールなめくるめく世界が展開されているのが現下の情勢ではないでしょうか。


今後の展開については、私個人としては予見するところはあるのですが、まあ、ここに書くのは控えておきたいと思います。


なんでかというと、角が立つし、書いてあんまり得する人がいないし、外れたら格好悪いし、時間もないから。^^;


今後の経過を見ながら気が向いたらまた書いてみたいと思います。すみません。