野村ともあき【非公式】ブログ|前堺市議会議員

野村ともあきの非公式ブログです。前堺市議会議員 公式ブログは→https://note.com/nomuratomoaki/

アベノミクスについての各方面の論評をまとめました。

アベノミクスが世界で大きな話題となり、それに関する国内の論評も盛んです。多くの記事の中からまともな物をいくつか取り上げたいと思います。


まず、安倍政権がアベノミクスを推進するために周到に敷いた閣内、党内人事について大変わかりやすくまとめられている以下の記事です。
安倍政権の内外に向けた政治的な周到さを感じます。


「安倍人事」を徹底解剖! 日本経済再生の可能性を占う|上久保誠人のクリティカル・アナリティクス|ダイヤモンド・オンライン
http://diamond.jp/articles/-/30557


上記、安倍政権の布陣を踏まえた上で、7月の参院選まで、あるいは向こう一年以内の短期的な経済政策について、安倍政権がどのような展望を描き、政治的な狙いを定めているかを記したのが次のブログです。批判的な部分も含めて、概ね私の見方と同じと感じました。

◎“劇薬”アベノミクスの壮大なる賭け:永田町幹竹割り:So-netブログ
http://thenagatachou.blog.so-net.ne.jp/2013-01-10


また、ニューヨーク・タイムズに掲載されたノーベル経済学賞を受賞したポール・クルーグマン氏のアベノミクスに対する論評も議論を呼んでいます。原文を翻訳をしてくださったブログを2本(同内容です)、紹介します。クルーグマン氏の真意がどこにあるのか、また記事への賛否は様々ですが、客観的に読み取りたいと思います。

クルーグマンのアベノミックス評: 極東ブログ
http://finalvent.cocolog-nifty.com/fareastblog/2013/01/post-d30c.html

クルーグマン教授は安倍総理を褒めているのか?
http://blogos.com/article/54044/

さて、上記の各記事によるアベノミクスに対する経済学の専門家による批評をまとめると

  1. アベノミクスはこれまでの主要先進国で取られてきた緊縮財政政策を大胆に転換するもので異例の取り組みである。
  2. 十数兆円規模の公共事業を中心とした緊急財政出動は、景気に対する即効性があり、現在のところうまくいっている。
  3. しかし緊縮派は、アベノミクスの各政策による長期金利の高騰を強く懸念し、極端なインフレ進行への警鐘を鳴らし続けている。
  4. アベノミクスの課題は、際限なく発行される国債と膨らみ続ける1000兆円に上る負債への対応である。
  5. 中長期的には、建設や重厚長大な製造業といった旧来型の産業へ公共事業による資金を注入し一時的に景気を浮揚させたあと、どうのようにして「三本目の矢」である「成長戦略」に切り替えていくかが重要な鍵となる。
  6. そのためには利権や既得権益、それらと結びついた族議員を抑えこむ極めて強力な政治力が必要であり、卓越した政治的手腕が総理総裁には求められる。

という感じです。
これらができなければ、日本の破綻というのが現実味を帯びてきますが、そうならないための大きな転換期が、自民党の政権復帰によって訪れたと言えます。
安倍政権に課せられた責任の重さを、改めて強く実感します。


最後にアベノミクスによって日本が破綻した後に言及した記事を2つ挙げておきます。
下記のブログのうち、冷泉氏が書いた「日本の国力の「底力」が残っているうちに「衰退から再生へ」という転換ができればそれに越したことはない」という状況を目指すことが、悲観でも楽観でもない現実的な取り組みと言えるでしょう。日本の人口構造を考えると残された期間はあと20年くらいでしょうか。

「日本は年内破綻も」という藤巻健史氏、「破綻は早いほうがまし」というのは本当か? | プリンストン発 新潮流アメリ
http://www.newsweekjapan.jp/reizei/2013/01/post-518.php

安倍財政で日本は年内にも破綻、「ガラガラポン」早まる−藤巻氏(3) - Bloomberg
http://www.bloomberg.co.jp/news/123-MGL71J6JTSEE01.html


これらを実現するためには継続的な政策を中長期に渡って続けることが不可欠です。何卒、今後とも自民党へのご支援を心よりお願い申し上げます。