堺市長選挙を終えて。
この度の堺市長選挙におきましては、123,771票ものご支持をいただいたことに、心から感謝申し上げます。残念ながら結果を出すことはできませんでしたが、私自身は意義のある選挙だったと思っています。
「都構想に反対する候補者が絶対に必要である」という一心のもと、すべてを投げ打っての後先を考えない立候補でしたが、多くの方々に支持が広がったことで、堺にとっての一里塚となったことは大きな意味があったと考えています。非常に限られた時間の中でしたが、自分のやるべきことはやれたと感じておりますので、今は後ろ向きな感情は一切ありません。
私自身の活動につきましては今はまだ白紙ですが、何らかの形で堺市政には関わっていきたいと考えております。捲土重来、前を向いてしっかりと活動をしていきます。
選挙後、色々な方から様々な意見をちょうだいしておりますが、いわゆる「たられば」の話はあまり意味がないと思っています。「もっと時間があれば」「もっとこれを主張していれば」というのは、反省材料としては考えますが、後悔としては一切ありません。ベストではありませんが最もベターな戦いはできました。
一方で、政策議論が深まらなかったのは残念でした。特に相手陣営が執拗に繰り返していた「前市長の後継者」というレッテルについては、自らの政策を語ることなく相手を不当に貶めるだけの主張であり、各候補者の政策を望んでおられた有権者の方々に対して申し訳ない気持ちにさせられました。また議会議員時代に意見は違えど切磋琢磨をしてきたと感じてきた議員が根も葉もない風評を拡散する姿には、憤りを通り越して憫然たる感情を覚えさせられました。
私は前市長から一切の金銭の授与を受けたことはありませんし、期間中、選挙や政策について電話の一本も交わしたこともなく、後継者でもありません。親戚といっても血縁関係のないいわゆる姻族の遠縁に過ぎません。このことだけはここに改めて明記しておきたいと思います。
今後の市政運営において建設的な政策議論がなされることを心から期待します。
一方、大都市制度については、今後もわかりやすい発信を心がけなければならないと感じました。特別区(政令市の廃止)は大きく住民サービスを低下させるものであること、政令市の廃止について堺市では住民投票が行われない可能性があること、いったん特別区にしてしまうと事実上元に戻せないことなどは、堺市にとって非常に重要な点ですので、丁寧に有権者に伝える必要があります。
この議論は今後も続きますので、改めてまとめたいと思います。
大変急な選挙でありながら、こうして最後まで戦い抜くことができたのは、多くの方々のお支えがあってのものと改めて感謝申し上げます。この度の選挙で得た経験や絆を、今後の活動に活かして参りたいと思います。
微力ではありますが、今後とも一人の堺市民として堺市政の発展に力を尽くして参ります。
本当にありがとうございました。