野村ともあき【非公式】ブログ|前堺市議会議員

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橋下大阪市長の出直し選挙についての雑感

橋下大阪市長が市長を辞任して出直し選挙を行うそうだ。
昨日、Twitterなんかで日本維新の会の党大会の様子は流れていたが、断片的な情報から、私はてっきり党代表を辞任するのだと思っていた。ところが辞めるのは大阪市長の職であると報道で見て首を傾げた。現時点で大阪市長職を辞めることに(政治的にも政局的にも)どんな意味があるのか、私には想像がつかないからである。


まず何より橋下氏の知名度がどれだけあろうとも落選のリスクはゼロではない。再選したとしても、現職の辞任による場合は任期は残任期のままなので、来年また選挙をすることになる。
また府議会、大阪市会に加え法定協内の会派構成は変わらないので、現状は何も変わらない。むしろ、これで公明党は都構想に積極的に関与することを避けるようになり、都構想に関しては今より状況は厳しくなるだろう。
さらに橋下氏個人がまたもや任期を全うしないことや、予算編成という行政の最も重要な時期に辞任することへの批判も免れないであろうし、数億〜十億円以上という巨額の費用を費やして自己都合で選挙を行うことに市民の理解が得られるとも思えない。
政局的に見ても恐らく言うほど楽な選挙にはならないだろう。


また今年2回の市長選もあり得るとか、市長選で負けたら松井知事も辞任とか、本当に言ったのか信じがたいようなことまで報道されているが、前述のように今年2回市長選挙やって橋下氏が2回とも勝ったら来年3回目をやらなければならない事実とか、市長選やって負けたら知事が辞任してすぐに知事選をやるのかとかほとんど荒唐無稽に近い話で、もう本当にこんなことを“あの”駆け引きに長けた橋下氏が熟慮して決意したとは到底信じがたいのである。


以上は橋下氏への批判ではない。第三者的な立場から見た客観的な所感である。報道によると維新内にも辞任することへの反対の声は強かったらしい。通常の政治感覚で判断すれば当然、私と同じ見解になるだろう。しかし、党内の反対を振り切ってまで決意した橋下氏には氏なりの深慮遠謀があるのかもしれない。


明日の正式な会見も含めて、今後の行く末を注視したい。


※14:30くらいに少し加筆修正しました。