野村ともあき【非公式】ブログ|前堺市議会議員

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2月3日橋下市長記者会見雑感

本日の橋下市長の記者会見をネットで見ました。
2時間以上あったのと、ながら視聴だったので聞き逃した部分もありますが、出直し市長選についての橋下氏の主張の大筋は以下のとおり。

  • 法定協で1案への絞り込み=大阪都構想の設計図(協定書)の作成を反対された。
  • 大阪都構想は維新の存在意義なので設計図(協定書)は絶対に作る(作らなければならない)。
  • 設計図(協定書)は議会の議決なく市長の指示で作ることもできるが、今一度、設計図(協定書)を作っていいか市民に信を問うために辞職し出直し選挙をやる。
  • 選挙で民意を得れば、議会の対応も変わる(はず)。
  • なので、今回の選挙は都構想の是非を問う選挙ではない。都構想の是非は最後の住民投票で決めてもらうこと。


うーん。言ってることの言葉の意味はわかりますが、相当無理がある感じがします。
確かに市長が大都市局に指示して設計図を作成させること自体は、事務作業としては可能です。(もちろん市長選挙などやらなくてもできます)
しかし、いわゆる特別区設置法には「法定協から知事・市長に協定書を送付する」とあり、さらに大阪府市法定協の規約には「法定協の議事は出席委員の過半数で決す」とあるので、結局、多くの方が指摘しているように議会も法定協も構成が変わらない以上、協定書の(法的な意味での)作成から前に進むとは思えません。
何度考えても、今回の市長選をやる理由、正当性、意義、さらには維新側のメリットでさえ全く無いように感じられるのですが……。


橋下氏の真意は図りかねますが、選挙で圧勝するところを見せつければまた公明党さんが協力する(だろう)と考えてるのかもしれませんが、会見でもだいぶ公明党さんを攻撃していたので、選挙後に協力しようという感じでもなかった。
違和感がとれるどころか、より疑問が深まった記者会見でした。


今後の動きに予断を許しません。