野村ともあき【非公式】ブログ|前堺市議会議員

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堺市議会第三回定例会大綱質疑で教育について質問

昨日、平成26年堺市議会第三回定例会決算審査特別委員会が終わり、平成25年度堺市決算を含む堺市から提案された議案の審議が概ね終わりました。この後は来週の9月30日に最終本会議があり、議会各会派から出された意見書等と合わせて採決が行われます。


今回、私は本会議の大綱質疑と健康福祉常任委員会で質問を行いました。(健康福祉委員会の質問については前回のエントリに書きました)
大綱質疑は会派の三人目ということもありましたので、重複しないところで教育について一問に絞り質問をさせていただきました。質問内容は、先日結果が公表された「全国学力・学習状況調査」をテーマに、子どもたちの学力向上についてその手法や方法論を中心に訴えました。


全国学力・学習状況調査」の堺市の結果は全国平均をやや下回っているのが現状で、教育環境にはまだまだ改善の必要があると言えます。


堺市の全国学力・学習状況調査の結果(速報版)についてはこちら(PDF)


私は、この“学テ”で調査開始以来7回連続全国一位という驚異的な結果を出している秋田県の事例を示しながら、堺市の教育の良いところは伸ばし、足りないところを改善するよう求めました。
秋田県の義務教育の成果については大変な注目を集めており、これまでにもたくさんの書籍が出され、研究成果も蓄積されています。しかし、それらで明らかにされているのはどれも、挨拶の励行や、「早寝早起き朝ごはん」といった正しい生活習慣、読書の推奨など、ごくごく当たり前のことばかりなのです。
これらの方針は、文部科学省でも推進していますし、実は堺市でも秋田県とほぼ同じ取り組みを多く行っています。あとは結果に結びつけるだけですので、さらなる取り組み内容の深化と、学校図書館の充実などの環境面での整備をお願い致しました。


確かに「学テ」そのものは、“教科学力”を計る指標でしかありませんし、教育はもっと幅の広いものだという意見ももっともです。数値による序列化の効果も弊害も理解しています。しかし、実際はこの学テの結果を出すことこそが、子どもたちの規律ある生活習慣や豊かな社会経験や優れた人間性を育むことと直結しているのです。ある意味わかりやすい指標を嚆矢として、それから子どもたちの広い意味での教育環境の改善につなげていくことが良いのではないかと思います。


教育の成果(あるいは悪い方の影響も)が出るには長い時間がかかるものです。一方で子どもたちにとって(義務)教育期間の一年一年はかけがえのない時間であり、同じ一年でも大人と重みが全く違います。
今回、質問で「教育」を取り上げるに臨んで、その重みをひしひしと感じる機会となりました。
今後も真摯に取り組んで参りたいと思います。