「国営飛鳥歴史公園 キトラ古墳壁画体験館 四神の館」視察レポート
昨日、委員長を拝命している堺市議会「歴史文化魅力発信調査特別委員会」の視察で、奈良県明日香村の「国営飛鳥歴史公園 キトラ古墳壁画体験館 四神の館」に行って参りました。
現在、堺市では百舌鳥古墳群の世界文化遺産登録に向けた周辺整備の一環で、いわゆる「ガイダンス施設」の建設計画が進められています。
今回は、より良い施設を目指して他自治体の事例を調査する目的で、比較的新しく同規模の本施設を訪問させていただきました。
明日香村は村全体が歴史遺産と言って良いほど村内に多くの文化遺産が点在しており、その景観、環境の保全が大きな課題となっております。戦後は、一帯を国営公園に指定することで、貴重な文化財の保護に努めてきました。その成果もあり、周辺は非常に美しく整備され、良好な環境が現存しています。
また「四神の館」も、日本の歴史上、極めて重要な文化財を保護、顕彰するための施設として、国の威信をかけたと思わせる堂々とした内容、造りでした。建設費は二十数億円とのことで、条件が異なるので一概には比較できませんが堺市の予定している施設よりかなり少ない額となっております。
キトラ古墳は7世紀末から8世紀初頭の建造で、仁徳陵などが造られた古墳時代の末期にあたります。仁徳陵の時代に続く歴史文化を伝える施設として重要な比較対象であり、大変参考になりました。堺市の今後の整備計画をしっかりと検証していかなければならないと改めて感じた次第です。
ところで「歴史文化魅力発信」の一環として、先日行われた「W-1グランプリ(堺和菓子グランプリ)」で見事グランプリとなった「左海銘菓司 宝泉」さんの「古墳焼(期間限定さつまいもあん)」を、委員会の皆さんと道中バス車内で試食しました。もちもちとした食感のカステラ生地で丁寧に濾されたさつまいも(鳴門金時)のあんを包んだ和菓子で、大変大変美味でございました。皆様も是非ご賞味ください。
本行事ご出展の和菓子屋さんの皆様には、堺市の魅力発信にご協力いただきましたことに心より感謝申し上げます。