野村ともあき【非公式】ブログ|前堺市議会議員

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政治への愚弄

政党とは、政治的な目的や主張、価値観、志を同じくするものが自らの政策を実現するために集まったものである。当然のことながらそれらの主張がコロコロと変わってもらっては困るし、相違える価値観の者同士が自らの政治信念を曲げて私利私欲のために手を結ぶのは政党ではなくただの「徒党」である。


石原慎太郎氏が自ら結成した太陽の党をわずか3日で解党し、日本維新の会の傘下に入るという。


政治を愚弄するにも程がある。


石原氏がこの数週間で晒した老醜は、自身の晩節を汚しただけにとどまらず、これまで真摯に政治に向き合ってきた保守政治家の顔に泥を塗りつける行為に等しい。


石原氏が理解しているのかしていないのか定かではないが、橋下徹は石原氏が標榜する「保守」と真逆の思想を持った人物である。
彼が大阪で行なってきた政治は、歴史の連続性に楔を打ち、伝統と文化を否定し、先人が連綿と築いてきた知識の集積を破壊するもので、特に大阪都構想などは保守の発想ではなく、従来の体制を破壊しその上に独裁を敷く革命思想そのものである。そのことは「日本のグレート・リセット」という言葉に象徴されている。


橋下徹は、ポピュリズムのツールとして「保守」を利用しているに過ぎず、日の丸や君が代といった、保守層が絶対に反対できないことを前面に押し出し喧伝することで、自らの革命思想を隠蔽してきた。彼にとっては、そもそも「政治」そのものが、我欲のためのツールでしかない。


最近になってようやく尖閣竹島の共同管理発言や在日参政権推進などで馬脚をあらわしつつあるが、このあたりの根本的な政治的思想の違いを元・自民党の心ある保守政治家や旧・たちあがれ日本の先生方はどのように捉えておられるのであろうか。


テレビを見ていると「第三極」というフレーズが繰り返され、無党派に対するサブリミナルな扇動が始まっている。恐らく、選挙では小選挙区制の最大の弊害である雪崩現象が起きて、第三極が躍進するだろう。


この総選挙は、本当に「日本」を守るための戦いである。