野村ともあき【非公式】ブログ|前堺市議会議員

野村ともあきの非公式ブログです。前堺市議会議員 公式ブログは→https://note.com/nomuratomoaki/

映画「ゼロ・グラビティ」について

最近は劇場でゆっくり映画を見るというような時間が取れない。
今年も半分(!)が過ぎようとしているが、この半年の間に私が劇場で見た映画は「ホビット スマウグの荒らし場」と「ワールズ・エンド 酔っぱらいが世界を救う」だけである。「ホビット」は仕事上、観ておかないわけにもいかないので、関西の最終上映くらいの回を堺市から遠く離れた某劇場まで車を飛ばして観に行った。(チケットを買うときに気付いたのだが副題が「竜に奪われた王国」に変わったんですね。ちなみに観客は私一人でした^^;)


観たい作品はたくさんあるので、そういうのはもっぱらセルになるのを待つしかないのだが、先日、観たかった「ゼロ・グラビティ」(原題:GRAVITY)がセル化されたのでさっそくDVDを借りてきた。
ゼロ・グラビティ」に関しては劇場公開前から絶賛の嵐だったのを目にしていたのでなんとか劇場で観たかったのだが、どうしても時間が合わずDVDという形になってしまった。
ところで以前、同期の木畑議員と雑談で「映画(DVD)は観たいけど時間がないから車(カーナビ)で観たりするよね」という話で盛り上がったことがあるのだが、今回、私はMacBookの画面で観るという環境に恵まれた。(ちなみに木畑議員は中国ドラマ版「三国志」(全48巻)を三年かけてカーナビだけで鑑賞したそうである*1


とは言うものの、鑑賞前に想定はしていたが「劇場で観たかった……」と激しい後悔の念にかられたことは、本作を観た方にはご理解いただけるだろう。


ゼロ・グラビティ」は、宇宙に取り残された宇宙飛行士の生死をかけた極限の活動を、現時点で最高の映像技術を駆使して描いた作品である。本作は公開されるやいなや、その驚異的な映像で映画界の話題をさらい、J・キャメロンやS・スピルバーグといったハリウッドにおける映像表現の先駆者達をもってして「完全にノックアウトされた」「言葉を失った」と言わしめている。実際、本編のどこを切り取っても、どうのような技法で撮影されたのかわからない驚くべきシーンの連続でありながら、一方で特殊技術をひけらかすことなく物語を高める演出と有機的に結びついている。このことは、監督であるアルフォンソ・キュアロンの革新的な才能とアイデアによるのは無論のこと、主演のサンドラ・ブロックジョージ・クルーニー無重力を表現しきった高い演技力と努力の所産である。(メイキングを見て卒倒しました)
私は、このような製作陣それぞれが最高の力を発揮したプロの仕事に感服し、映像作品として前人未到の高みに挑戦しそれを実現したことに最大の敬意を表したいと思う。






ところで、このような映画史上に残る傑作でありながら、「ゼロ・グラビティ」は一部でボロクソにけなされている。「科学的にあり得ない」「事実と異なる」「物語が薄っぺらい」などの理由(だそう)である。
個人の感想をとやかく言うつもりはないが、評価される立場というのは厳しいものだなと感じた。


なんでこんなエントリを書いたのか自分でもよくわからなくなってしまいましたが、「ゼロ・グラビティ」があまりに面白かったので書きました。本当は映画評や書評なんかも備忘録的に書きたいと思ってるので、たまにはこんなブログもよいでしょう??

*1:走行中に観ているわけではありません。念のため。